Letter 2 【 小さな光 】
街にイルミネーションが溢れ、キラキラの季節の到来です。
今年ももう残すところあとわずか・・・早いものです。
皆様、2009年はどんな一年でしたか?
今年、私は1stアルバム「Dear」でのデビューから10周年を迎えました。
ひとつの区切り、記念の年であり、また新しい出発の年でした。
この10年を振り返れば、
小さな歩みを一歩、一歩、また一歩、そしてまた一歩・・・そんな日々だった気がします。
「音楽を作って、ピアノで届けて生きていきたい」
この想いを持ったのは、8才の時でした。
その頃にはすでにピアノで生きて行きたいと話したり作文に書いたりしていたことは
よく覚えています。
何も迷うこともなく、自分の一生の道をこの歳で決意出来ていたことが
果たして幸せだったかどうかは、実のところはよくわからないですが、
ピアノや音楽あってこそ経験出来てきたことや出会えてきた人たちが
いっぱいいたことだけは確かで、
それこそが、日吉真澄の軌跡であり、生きてきた道でした。
そのことに後悔はありません。
音楽家として私が世の中のために出来ることは何だろう?
何を届けるためにピアノと共に生きているのだろう?
どうやったら、それが届き伝わってくれるだろう?
何を届けたら、どうやって届けたら、
私の音楽を求めてくれる人たちを幸せに出来るだろう?
力になれるだろう?
きっと答えはひとつじゃなく、
また変化をしていったり、違う答えが見つかったりなのだろうと思います。
私は、
幸せや楽しい気持ちそのものを届ける音楽より、
そこへたどり着けるための過程を支える音楽を届けていきたい
10周年を迎えた今そう思います。
たどり着こうとする山が高ければ高いほど、
美しければ美しいほどに
その坂道は長く険しく厳しいですね。
みんないつだってきつくて、負けそうで、でもどうしてもたどり着きたくて
汗水流して 涙を浮かべて 歯を食いしばって 必死で道を歩いているんだと思います。
そういう人たちの支えとなったり、癒したり、寄り添ったり、
気持ちを分かち合ったりする音楽を私は届けて行きたいです。
またそういうものが自分らしいようにも思います。
小さくても遠くてもいい、
たったひとつ
光がほしい。
私に届けられるものは、きっととても小さなものです。
だけど、一生懸命、皆様の光となる音を探して、紡いで、編みあげて、
精一杯届けて行きたいって思います。
12月の街を染める溢れるようなイルミネーションも、
そのひとつひとつは小さな一粒の光。
私たちもまた、みんなみんな、小さな一粒の光ですね。
ひとりひとりの光は小さくても、みんなの光が集まることで、
それがこの世の希望となって
みんなが幸せになる未来につながっていきますように・・・。
Dear Merry Christmas For You・・・
(2009年 暮古月 10日)
かしこ
日吉真澄
Photo by Masumi Hiyoshi 東京:立川市 昭和記念公園イルミネーション。あなたの光はどんな光?