Letter 4 【 はじめて 】
立春を迎え、これからどんどん春に向かって季節が動き出して行きますね。
皆様、いかがお過ごしですか?
春。
始まりの季節です。
「新しい」
「始まる」
これだけでとっても希望を思えますね。
私も今年やってみたいこといろいろ・・・・です。
出来そうなことからちょっとずつやってみようかなと思います。
とりあえずそのひとつに「お花を種から植えて育てたい」。
なんのお花にしようかな?
ひまわり育てたいなぁ。
向日葵。
太陽にすっくと立ち向かう黄金の花。
明るくぱっと咲く、夏の太陽みたいな笑顔をした花。
こんな勇気と希望と強さを持った花のように
新しい季節、新しい年を歩いていきたいなと思います。
***
「初めて」
「始まり」
この言葉で思い出すのは、初めてステージに立った日のことです。
私のステージデビューは、当時通っていたピアノ教室の発表会でした。
4才の晩秋からピアノを習い始め、初舞台を踏んだのは5才の夏でした。
薄ピンク色の回るとスカートがふわ~~~って広がるドレス。
「孫にも衣装」のように母が母の友人に頼んでデザインしてもらい
作ってもらってくれました。
その「スカートがふわ~~~ってなる」のが嬉しくて、何度も何度もくるくる回って
目が回ったりしたのを覚えています。
初めてのステージで弾いた曲は「スケーターズワルツ」でした。
一生懸命毎日毎日練習して挑んだ初の晴れ舞台。
その後の人生に、何度も何度もこういったステージを踏むことは
なんとなくその時から予感というか覚悟していたような気がします。
ピアノを与えてもらえたこと、とても幸せだったと思っています。
(お父さん、お母さん、本当にありがとう!)
どんなことにも、「初めての時」「最初の一歩」というのがありますね。
小さなことから大きなことまで、
すべてこの「最初の一歩」なくしてはそこに道は絶対に出来ることはありません。
でも「一歩」だけで終わってしまってはそれもまたそれ以上の道にはならず、
「一歩」「また一歩」・・・を続けてこそいつしかそれは道となるのだなぁと思います。
4才の時、初めてピアノの椅子に座って鍵盤をならしてみた日。
どきどきしながらおそるおそる弾いたひとつの鍵盤。
4才の弱い指で弱々しく鳴らした、でもキラキラとした「ピアノの一音」。
その「一音」に次の一歩を足して「二音」に、また一歩を足して「三音」に・・・
その積み重ねをしばらく続けていたら「楽曲」が弾けるようになりました。
1曲弾けたらまた「一歩」を足して、足して、足して・・・
そしてもう少し難しい楽曲が弾けるようになりました。
その積み重ねでいろんな曲が弾けるようになりました。
曲作りも同じ。
最初は見様見真似で作ってみたまるで鼻歌のような「うた」でした。
その最初の1曲にまた「一歩」を足して、足して、足して・・・
2曲目、3曲目・・・と作りためて、
そして初めてのアルバム「Dear」に辿り着けました。
そしてまた「一歩」を重ねてアルバムをひとつひとつ作って、
今、ベストセレクションをまとめられるまでに作ってこれました。
全ては4才の時の初めての一音、5才の時の初舞台、9才の時の処女作を
「やってみたい」「やってみよう」とトライした気持ちから始まりました。
積み重ねの結果なんだなぁと思います。
「初めて」のことに一歩を踏み入れる時、
わくわくすると共に「自分に出来るのかなぁ・・・?」と不安な気持ちもあったりですね。
だけど、とにかくやってみる。
そして段階をひとつずつ踏んで一生懸命に続けてみれば、
いつしか振り返ると絶対に無理だと思えたことも出来るようになっていたりする。
何もわからないところから始めるのだから、いっぱい時間がかかります。
だけど、コツコツと続ければいつか出来るようになれるんですよね。
そんな風に積み重ねてきた音楽道。
まだまだ道の途中です。
でも「途中」を歩いている時が一番面白いのかもしれません。
そしてきっと、一生涯「途中」を歩き続けるのだろうなとも思います。
新しい春が始まります。
皆様、何か心が豊かになること、始めてみませんか?
春の足音を感じながら・・・
(でもやっぱり冬が一番好きなワタシ(T_T))
(2010年 雪消月 6日)
かしこ
日吉真澄
日吉真澄:5才の夏。ピアノ人生初めての舞台の日。日焼けしすぎで真っ黒!!子供の頃の夢、どんな夢でしたか?